SSBDは、バイオイメージングデータの共有と再利用のためのプラットフォームです。 SSBDは、公共リポジトリ SSBD:repositoryと高付加価値(Added-Value)データベースSSBD:databaseからなります。
SSBD:repositoryは論文の投稿時や出版時に、あらゆる種類のバイオイメージングデータと周辺データを受け入れ、公開するリポジトリサービスです。 利用に当たり料金は不要です。容量の制限はありませんが、テラバイトを超える容量の場合はあらかじめご相談ください。 論文に対応するプロジェクトごとのDOIを発行しています。 データの共有を希望される場合にはShare your dataをご参照ください。
SSBD:databaseは論文の出版時や出版後に、再利用性の高いバイオイメージングデータと生命動態定量データを、 キュレーターが選択し、豊富なメタデータとともに共有する高付加価値データベースです。 当方のキュレーターよりデータの共有についてメール等でご連絡申し上げます。 SSBD:databaseでのデータの共有を希望される場合にはご相談ください。
SSBDでは、共有されたバイオイメージングデータの検索、プレビュー、ダウンロードが可能です。 ダウンロード可能なデータは、再解析や再現のために、できる限り撮影時の状態に近いデータとしています。 画像の登録の際のポリシーについてはImage submission guidelinesをご参照ください。 そのため、顕微鏡から出力されるフォーマットで共有されている場合があります。 SSBDでは顕微鏡画像のプレビューおよびメタデータの表示にSSBD:OMEROシステムを利用しています。
SSBDでは一部のメタデータについてRESTful APIでのアクセスを提供しています。
SSBDでは、共有された生命動態定量データの検索、可視化、ダウンロードが可能です。 生命動態定量データの登録の際のポリシーについてはQuantitative data submission guidelinesをご参照ください。 ダウンロード可能なデータは、再利用のために、BDML/BD5 formatで提供しています。 SSBDでは生命動態定量データのプレビューおよびメタデータの表示にwebbd5viewerシステムを利用しています。 SSBDに登録されたBDML/BD5データについては、XML形式の取得とHDF5 APIでのアクセスを提供しています。
SSBDでは一部のメタデータについてRDFによるデータを提供しています。 RDFデータはRiken MetaDatabaseおよびNBDC RDF Portalからも参照可能です。
SSBDのより詳しい情報については、以下の論文を参照ください。
Yukako Tohsato, Kenneth H. L. Ho, Koji Kyoda, Shuichi Onami (2016)
SSBD: a database of quantitative data of spatiotemporal dynamics of biological phenomena,
Bioinformatics, Volume 32, Issue 22, 15 November 2016, Pages 3471–3479,
10.1093/bioinformatics/btw417
関連論文はpublicationsからご参照ください。
SSBDでは独自のメタデータとともにデータを共有しています。
現在、SSBD:databaseおよびSSBD:repositoryでは SSBD metadata v2 にもとづいたメタデータを提供しています。
データの収集においては、SSBD metadata v3の利用を開始しており、SSBD metadata v3によるメタデータの提供を開始する予定です。
SSBDの実際のメタデータについては SSBD metadata を参照ください。
SSBDデータベースは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) / バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)の ライフサイエンスデータベース統合化推進事業の一環として、2013年に開発・運営を開始しました。 当初は、「生命動態システム科学のデータベースの統合化」プロジェクトとして、 生命動態定量データと解析前の顕微鏡画像を共有するデータベースでした。
2015年より、「生命動態情報と細胞・発生画像情報の統合データベース」プロジェクトとして、 生命動態定量データをともなわない顕微鏡画像のみの共有や、 論文出版前の生命動態定量データや顕微鏡画像を共有するリポジトリサービスを開始しました。
2019年より、SSBDデータベースを リポジトリサービス SSBD:repository と、高付加価値データベース SSBD:database の2つのサービスに再編し、 バイオイメージングデータのエコシステムを実現するプラットフォームとしました。
2022年より、「バイオイメージングデータのグローバルなデータ共有システムの構築」プロジェクトとして、 欧州のIDR(Image Data Resource)、BIA(BioImage Archive)との連携を中心に、 全世界的なメタデータの共有およびデータの相互互換に取り組んでいます。
2024年より、Europe Horizonの助成による foundingGIDE プロジェクトとして、 日欧豪の生命科学データおよび医療前データの主要な共有プラットフォームの1つに位置づけられています。
本データベースは、以下の支援を受けて開発されています。
本データベースでは、以下のプロジェクトと共同し、データの受け入れやデータポータルを運営しています。
本データベースでは、以下の関連データベースを運用しています。 いずれもSSBD:repositoryおよびSSBD:databaseを画像共有の基盤とし、詳細なメタデータや可視化システムにより高付加価値データベースとしたものです。
(2024-10-03 現在)
SSBDでは、OME-NGFF/OME-Zarrプロジェクトにコミットしており、一部のデータについてOME-Zarr形式での提供を開始しています。 SSBD OME-NGFF Samplesを参照ください。
SSBDでは、BDML/BD5形式での生命動態定量データの提供を行っています。 BDML/BD5についてはBDML/BD5 formatを参照ください。